Vimを用いた最低限のPHP開発環境を構築しました。
途中戸惑うこともあったので、手順をまとめます。
目標
PHPで開発するにあたって以下の機能を利用できるようにする。
- コード補完
- シンタックスの色づけ
前提条件
OSはMac OSX (Linuxも同様の手順のはず)
Vimがインストールされている。
まだの場合は、インストールを。
$ sudo aptitude install vim
設定手順
1. 必要なディレクトリの作成
vimをインストールするだけでは、vim用の設定ファイル・フォルダ等を自動的に作成してくれません。
以下のコマンドでそれらを作成します。
$ mkdir ~/.vim
$ mkdir ~/.vim/{syntax,colors,plugin}
2. PHPの構文をサポートさせる
リンク先の最新版パッケージをダウンロードし、解凍する。
解凍先のフォルダに移動し、以下のコマンドを実行する。
$ mv php.vim ~/.vim/syntax
3. Wombat(色づけ)を導入する
エディタを見やすく色づけを行うWombatをインストールします。
通常のものより細かく色を使い分けているこちらがおすすめです。
ダウンロードして解凍したら、解凍先のフォルダに移動して以下のコマンドを実行する。
$ mv wombat256mod.vim ~/.vim/colors
4. コードの補完を行う
ここではomnifuncを用いた補完の設定方法を記載します。
omnifuncはデフォルトで入っている機能ですが、最初VimをインストールしただけではPHPの補完の関数は入っていませんでした。そのため、以下の手順で導入します。
pathogenをインストールするために以下のコマンドを実行します。
1 2 |
$ mkdir -p ~/.vim/autoload ~/.vim/bundle && \ curl -LSso ~/.vim/autoload/pathogen.vim https://tpo.pe/pathogen.vim |
次に、phpComplete(PHP補完用のプラグイン)をインストールするために、以下のコマンドを実行します。
1 2 |
$ cd ~/.vim/bundle $ git clone git://github.com/shawncplus/phpcomplete.vim.git |
5. 1〜4のプラグインを読込ませる
vimの設定ファイル.vimrcを作成します。
$ vim ~/.vimrc
以下の内容を貼付けます。
1 |
<span class="s1">execute</span> pathogen#infect<span class="s2">()</span> |
1 |
syntax <span class="s4">on</span> |
1 |
<span class="s1">filetype</span> plugin indent on |
1 |
<span class="s1">set</span> wrapscan |
1 |
<span class="s1">set</span> number |
1 |
<span class="s1">set</span> <span class="s5">backspace</span>=start<span class="s1">,</span>indent<span class="s1">,</span>eol |
1 |
<span class="s1">set</span> <span class="s5">t_Co</span>=256 |
1 |
<span class="s1">colorscheme</span> wombat256mod |
1 |
<span class="s1">autocmd</span> <span class="s4">FileType</span> php <span class="s1">set</span> <span class="s5">omnifunc</span>=phpcomplete#CompletePHP |
番外編. プロジェクト エクスプローラ用のプラグインを入れる
Eclipseのプロジェクトエクスプローラのようなイメージです。
$ cd ~/.vim/bundle
$ git clone https://github.com/scrooloose/nerdtree.git
vimを起動し、:NERDTreeでエクスプローラを開く。
開きたいファイル・ディレクトリを選択し、oで開く。
その他、使い方の詳細は公式ドキュメントの2.3. NERD tree Mappingsを参照。
以下のサイトを参考にしました。