Google IO 2015でPolymerがバージョン1.0になりました.
いよいよ本格的に利用可能になったPolymerのチュートリアルを紹介します.
0. Polymerとは
WebComponentsというWeb要素の部品を可能にする仕様がW3Cによって策定されています.
しかし,各ブラウザのWebComponentsへの対応状況はまちまちです.
対応が遅れているブラウザでもWebComponentsの利用を可能にするのがPolymerです.
バージョン 1.0 では動作速度と効率を上げるために一から再構築されました.
1. Polymer を利用するには
導入方法には以下のいずれかがあります.
- Bowerを利用する
- ZIPファイルを利用する
* GitHubのリポジトリを利用することもできますが,依存関係が複雑なため,推奨されていません.
ZIPを利用する方法は,公式サイトのDownload ZIPボタンからダウンロードしたものを解凍するだけですのでここでは紹介しません.
公式にはBowerの利用が推奨されています.
このメリットは,ライブラリ更新時にアップデートが容易にできることです.
BowerのインストールにはNode.js,npmが必要なため,事前にインストールする必要があります.
* BowerはWebアプリの開発に必要なライブラリやフレームワークを管理するツールです.
それでは早速手順を紹介します.
1. Node.js, npm のインストール
ローカルPCへのインストールはNode.jsのINSTALLボタンからできます.
Node.jsをインストールしたらnpmも自動的にインストールされています.
2.Bower のインストール
Terminalを開いてコマンドを実行します.
* 環境によっては,sudoでの実行が必要です.
1 |
$ npm install -g bower |
3. Bowerのセットアップ
まずは対象のプロジェクトでbowerを利用できるようにします.
Polymerを利用したいプロジェクトのフォルダに移動し,コマンドを実行します.
1 |
<span class="pln">$ bower init</span> |
途中で質問を聞かれますが,Enterキーを押して無視してかまいません.
これでbower.json
ファイルが生成されます.
4. Polymer のインストール
Bowerをセットアップしたディレクトリで以下のコマンドを実行し,Polymerをインストールします.
1 |
<span class="pln">bower install </span><span class="pun">--</span><span class="pln">save </span><span class="typ">Polymer</span><span class="pun">/</span><span class="pln">polymer</span><span class="com">#^1.0.0</span> |
これでインストールは完了です.
Polymerの新しいバージョンが公開されたら,以下のコマンドで最新化できます.
1 |
<span class="pln">bower update</span> |