久しぶりに本を上梓しましたのでおしらせを。本日発売です。


事実上「中卒」でもわかる科学入門の続編となります。神永正博先生との共著というか対話録なので、信憑性は格段に向上しているはずです。

まとめてくれたのは、山路達也さん。毎度お世話になっております。

拙著としては珍しく、書名「未来予測を嗤え!」は編集部がつけてくれました。

-- 小飼さんや神永さんは、未来を予測できると思いますか?

小飼 最悪なのは、未来は決定しているのだけど、人間が予測できないというケースですね。

-- そうきましたか。

私自身は嗤ったつもりはないのですが…

しかし、本当に未来予測が成り立つのであれば、自由意志そのものがありえないことになります。我々が自由意志だと思い込んでること自体、その予測の範囲に収まるのですから。大栗博司先生の言葉が思い出されます。先生ははっきりこうおっしゃったのです。「物理は決定論です」。つまり、自由意志も幻想である、と。

自由意志が幻想というので十分ショックですが、決定しているからといってその決定がわかるとも限らない。つまり我々は後ろ向きに進むジェットコースターに皆乗っているようなものではないか。そうだとしたら、そもそも未来について考えることそのものに何か意味があるのだろうか…

本書はそこからはじまります。未来を知りたい人も知りたくないひとも作りたいひとも作りたくない人も、一読していただけると共著者としてはこれほど嬉しいことはありません。それだけが、本書に関する唯一の未来予測です。

Dan the Co-Author Thereof