米ヤフー、元従業員を提訴--ジャーナリストに社内情報を暴露した疑い

 Yahooは、社内の秘密を暴露しているとして、元従業員を訴えた。

 訴状によると、Yahooでバイスプレジデントの首席補佐を務めたCecile Lal氏は、ジャーナリストのNicholas Carlson氏の「Marissa Mayer and the Fight to Save Yahoo!」と題された書籍の取材に応じて、同社に関する情報を暴露したという。本訴訟はカリフォルニア州サンタクララ郡で米国時間5月6日に提起され、Bloombergによって最初に報じられた。

 ウェブサイトBusiness InsiderのChief Correspondentを務めるCarlson氏は同書籍で、Googleの元幹部で現在はYahooの最高経営責任者(CEO)を務めるMayer氏の在職期間のさまざまな出来事を記録している。Mayer氏は2012年にCEOに就任して以来、苦境に直面する同社を立て直そうと努力を続けている。

 Lal氏は電子メールや電話での会話と通してCarlson氏に秘密を暴露することで、雇用契約に違反した、とYahooは主張している。同社によると、Lal氏とCarlson氏のやり取りは2014年4月に始まったという。

 Lal氏が暴露したとされる情報には、毎週開催されるYahooの「FYI」会議に関するものも含まれる。社内のさまざまな出来事に対処するためにMayer氏が開くこの会議では、従業員との質疑応答も行われ、その内容を文字に起こしたデータは、パスワードで保護されたBackyardというサイトで公開される。Lal氏は同サイトにアクセスするパスワードをCarlson氏に教えたようだ、とYahooは述べている。

 Lal氏にコメントを求めたが、回答は得られなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。