スマホアプリ開発過熱の一途 「ドラフト会議」や中高生“青田買い”も (1/2)

 スマートフォン向けのアプリ(応用ソフト)やゲームの需要が高まる中、開発に携わるクリエーターの獲得に向けた各社の競争は過熱の一途だ。「ドラフト会議」と銘打って数社が同時参加する採用イベントの開催や、人気ゲームの新展開に携わるスタッフを募集するケース、さらには中高生を“青田買い”する動きまで出ている。

 「おもしろいな、これ」

 「どういう仕組みなんだ」

 「すごい」

 4月19日、東京・渋谷のイベント会場。壇上に立った高校生が、独自に開発した「プレゼン」のアプリの機能を実演すると、60人を超える出席者からどよめきが起きた。参加者のスマホから送られたコメントをモニターに瞬時に流したりアンケートを取ったりして、リアルタイムで反響を確認できるというものだった。

 「次世代のITヒーローを発掘する」というキャッチフレーズで開催されたイベントには、中高・大学生の計15組32人が参加、企業も審査員として加わった。

 このアプリを開発した高校生に対し、将来の起業に向けベンチャーキャピタルが100万円以上の支援を決定した。また、家庭料理を振る舞いたい人と食べたい人を仲介するアプリを開発した大学生には、ディー・エヌ・エー(DeNA)とサイバーエージェントなどが支援を決めた。

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