ビル・ゲイツが15年以上前に予測していた現代のテクノロジー | ライフハッカー[日本版]

itouitou  - ,  10:00 PM

ビル・ゲイツが15年以上前に予測していた現代のテクノロジー

ビル・ゲイツが15年以上前に予測していた現代のテクノロジー

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Inc.:1999年、Googleはまだ産声をあげたばかりでした。pets.com(一年後、ドットコムバブルではじけ飛ぶ)もそうでした。人びとは旅行の手配をまだ電話で行っていて、ダイヤルアップでインターネットに接続していました。

同じ年、Microsoftの創設者ビル・ゲイツ氏が、『思考スピードの経営』を書きます。この本の中でゲイツ氏は、2015年にインターネットがビジネスをどう変えるかについて、驚くほど正確な予測を行っています。

Markus Kirjonen氏(フィンランドにあるアールト大学でビジネスを専攻している学生)は、自身のブログで、ゲイツ氏が見事に予測していた未来について書いています。

  1. 自動価格比較サービスが登場し、複数のウェブサイトを横断して価格を調べることが可能となる。これにより、あらゆる分野で最安値の商品を簡単に見つけられるようになる。
  2. 人びとは小さなデバイスを持ち歩き、絶えず連絡をとりあったり、場所を問わず電子化されたビジネスを行うようになる。また、ニュースのチェック、予約したフライトの確認、金融市場の調査など、あらゆることが可能となる。
  3. 自宅の監視カメラから動画を配信することが普及し、留守中に来客があってもすぐにわかるようになる。
  4. 友人、家族向けのプライベートなウェブサイトが流行し、チャットやイベントの計画などに利用される。
  5. デバイスにスマート広告が組み込まれる。使用者の購買傾向を把握し、その人の嗜好に合わせた広告が表示される。

ゲイツ氏は、インターネットの商業化を、電気の普及になぞらえています。家庭に電気が導入されたのは、電球を灯すためだった、とゲイツ氏は言ってします。

しかし、ほどなく、このインフラを別の用途に使えるのではと考える人たちが現れます。そして、冷蔵庫やエアコン、テレビが発明されていきました。ゲイツ氏は、インターネットを電気と同じくらい肥沃な土壌だとみなしていました。

この本には、現代においてもまだ十分に開発されていないインターネットの利用方法が書かれています。つまり、今日のスタートアップにとって、大きなビジネスチャンスがまだ眠っているということ。2000年以前にゲイツ氏が予測していた、今日でもまだ開発され尽くしていないビジネス領域とは何でしょうか?

ゲイツ氏は、ビジネスの向上にとって必要不可欠な、4つの大きなカテゴリーについて言及しています。プランニング、顧客サービス、トレーニング、チームワークです。Kirjonen氏は、slack社(コミュニケーション・プラットフォームの開発企業)が「チームワーク」カテゴリーにおける最も有力なスタートアップだと言っています。

しかし、残りの3つのカテゴリーでは、まだ主要なプレイヤーが登場していません。言い換えれば、この3つが、これからのスタートアップが狙うべき領域だということです。


Bill Gates Predicted Today's Technologies in 1999|Inc.

Laura Montini(訳:伊藤貴之)
Photo by 3777190317 / Shutterstock.com.

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