JavaScriptが20周年。開発者のBrendan Eich氏が過去と未来についてのスライドを公開

2015年5月18日

今月、2015年5月はJavaScriptが登場してからちょうど20年にあたります。20年前にJavaScriptを開発し、現在Mozillaに所属するBrendan Eich(ブレンダン・アイク)氏が、JavaScriptの過去を振り返り、未来について触れているスライドを公開しました

このスライドの公開を知らせるBrendan Eich氏のツイートには「#modernweb2015」のタグが付いています。

このタグは2015年5月15日に台湾の中央研究院人文社會科學館が開催したイベント「Modern Web 2015」で使われたようです。Brendan Eich氏はその基調講演に登壇することになっていましたので、このスライドはおそらくその基調講演のためのものでしょう。

JavaとJavaScriptの円環は閉じた

スライドは全部で78枚もありますが、印象に残ったページを3枚を紹介します。

JavaScriptの開発では、当時大きな話題になっていたJavaの影響を受けたとのこと。そしてJavaScriptは1995年5月、10日で書き上げたと。(20ページ目

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あれから20年たち、とても大きく前進している。(22ページ目

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ここからBrendan Eich氏はJavaScriptのさまざまな最新機能を紹介していきます。

また、JavaScriptはJavaから影響を受けつつも動的型付けを選択したわけですが、最近になってasm.jsやCompile-to-JavaScript言語(いわゆるAltJS)が静的型付けを利用可能にしている一方、静的型付けであったJavaVMがJSR-292などにより動的型付けを取り込むようになるという状況を紹介し、「The circle is now complete.」(円環はいま閉じた)と表しています

さらにEcmaScript6の次となるEcmaScript7で組み入れられる見通しの新機能、SIMDやyped objectsなども紹介。

最後は、JavaScriptはあれもできない、これもできないと言われ続けてきたが、全部間違っていたと、「Always bet on JS」(いつでもJavaScriptに賭けろ)、と締めています。

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ところで、この「Always Bet On JS」という同じセリフのTwitterアカウントがあります。このアカウントがいま流行中の年齢当てサービスにJavaScriptをかけたところ……

JavaScriptは女性に見えるんですね。

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タグ : JavaScript , Web標準


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