「ズンズン運動」起訴内容認める 乳児死亡事件でNPO法人元理事長 大阪地裁

 「ズンズン運動」と称する独自の施術で生後4カ月の男児を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われたNPO法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」(新潟県)=解散=の元理事長、姫川尚美被告(57)の第2回公判が9日、大阪地裁(柴山智裁判長)で開かれ、姫川被告は起訴内容を認めた。4月の初公判では認否を留保していた。

 検察側は冒頭陳述で「医学的な裏付けもなく、乳幼児をうつぶせにして首の周りをもむ施術を行っていた」と指摘。平成25年2月には新潟県の男児=当時(1)=が施術後に死亡したが、「その後も安全性を確認せず、危険な行為と認識した上で施術して死亡させた」と主張した。

 起訴状によると、姫川被告は昨年6月、大阪市淀川区のNPO法人の事務所で、神戸市の男児に施術して死亡させたとされる。

 姫川被告は大阪府警の調べには容疑を否認していた。弁護側は遺族への賠償手続きを進めていることも明らかにした。