「モンスターハンター エクスプロア」にはオリジナルモンスター「特殊種」が登場。「メディア探検会」の模様をレポート | ニコニコニュース

「モンスターハンター エクスプロア」にはオリジナルモンスター「特殊種」が登場。「メディア探検会」の模様をレポート
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 カプコンは2015年6月26日,プレス向けイベント「モンスターハンター エクスプロア メディア探検会」を,東京都内の同社オフィスにて開催した。このイベントでは,同社の新作スマートフォンゲーム「モンスターハンター エクスプロア」(iOS / Android)の概要や,今後のサービススケジュールなどが発表された。本稿では,主にその発表内容をお伝えしていこう。

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 イベントの冒頭に挨拶を行ったのは,「モンスターハンター エクスプロア」のプロデューサーでカプコン CS第二開発統括 第二開発部 部長の杉浦一徳氏。同氏は,本作がもともと「モンスターハンター スマート」として2013年に発表したタイトルであることを紹介し,2年におよぶ年月の中,「モンスターハンター」をモバイルでもっとも楽しめる形にする,という点を重視して開発を進めてきたと語った。

 杉浦氏によると本作のコンセプトは「スマホ史上最高のモンスターハンター」で,キーワードは「グラフィックス」「マルチプレイ」「継続する楽しさ」の3つ。グラフィックスに関しては,デバイスのスペックと容量を踏まえ,ギリギリのところを攻めていったそうだ。


 またマルチプレイは,「モンスターハンター」シリーズおよび「モンスターハンター フロンティアG」のノウハウを用い,競合タイトル以上の面白さと安定性を実現できたという。
 そして継続する楽しさについては,今後,3年,5年,10年とプレイヤーにサービスを提供できるよう,さまざまな準備を進めてきたとのことだ。

 続いて,「モンスターハンター エクスプロア」の運営プロデューサーを務める山本千晶氏と,ディレクターの岡野勇樹氏が本作の具体的な内容を紹介した。


 まず本作のメインビジュアルが,従来の「モンスターハンター」シリーズのようなハンターとモンスターが対峙する構図ではなく,中央にゲームの舞台となる島が配置されている点に触れた。岡野氏は,本作のコンセプトが「探検のワクワク感」であると説明し,それを前面に押し出したと話した。

 この「探検のワクワク感」は,ゲーム本編の画面やUIでも考慮されており,ゲームのホーム画面は,ハンターが未知の島々へ探検に行きたくなるようなデザインが意識されているという。


 また各島には,いくつものマスが配置されており,それぞれにクエストが用意される。そして,それらのクエストを一つクリアすると次のマスが表示され,新しいクエストに挑戦できるという仕組みだ。これは,従来のモンスターハンターとは違った表現方法ながら,「島を探検していく」という部分にフォーカスした結果,この形にたどり着いたとのこと。
 なお,ときには昼夜が逆転してクエストが変わったり,特定の条件を満たすと島の地形が変化したり,あるいはルートが分岐したりと,プレイヤーが先を知りたくなるような展開が待っているそうだ。

 本作におけるプレイヤーの目的は,「偉大なる大探検家」になることである。ゲームの舞台となる各島には,さまざまな「発見物」が眠っており,クエスト中にそれらを発見していくこととなる。


 無事にクエストをクリアして発見物を持ち帰り,さらに博士に認定してもらうことで,「探検手帳」に記録される。これを繰り返し,手帳が埋まっていくほど大探検家に近づくというわけだ。

 発見物の中には,各島に一つだけ「秘宝」と呼ばれる特別なものが用意されており,これを入手することで,プレイヤーが不思議な力を得て成長する。また,秘宝獲得時は本作中で最高の盛り上がりを見せる部分とのことで,キャラクターの動きをモーションキャプチャーから細かく作成するなど,非常に力の入った演出になっているそうだ。

 本作に登場するモンスターは,「モンスターハンター3/3G」のものがすべて実装されているほか,「モンスターハンター4/4G」からの実装も検討されているという。


 さらに本作オリジナルモンスターとして,今までの「モンスターハンター」になかった見た目,特徴,攻撃手段を持つ「特殊種」と呼ばれる強力なモンスターも登場する。ゲームの人気や反響によっては,特殊種以外の本作オリジナルモンスターが実装される可能性もあるとのことだ。

 続いて,必殺技ともいえる「武技」が紹介された。これは,モンスターを攻撃すると画面右のゲージが溜まっていき,一定以上になると発動できるというもの。特定モンスターに対して強力な攻撃が行えたり,仲間の体力回復や自分自身を強化したりするなど,さまざまな効果が用意されている。

 そしてマルチプレイに関しては,妥協せず徹底的に作り込んでおり,Wi-Fi環境はもちろんのこと,LTE回線でも問題なく4人同時プレイが可能だそうだ。また本作では,オンラインでつながっているプレイヤーであれば誰とでもマルチプレイを楽しめるが,特定のプレイヤーと遊ぶための機能(ロック機能,フレンド招待)などもしっかりと用意されている。

 会場では,杉浦氏,山本氏,岡野氏,そして司会の春原このみさんの4人によるマルチプレイの実演デモが披露された。このマルチプレイは,数々のハンターを苦しめた「ジンオウガ」が待ち受けるクエストに挑戦するというもの。


 スタンがなかなか取れなかったり,思わぬタイミングで尻尾が切れたりと,思い通りにいかない様子だったが,美しいビジュアルやまったく遅延を感じさせない点など,見どころは十分だった。
 さらに,敵を直接タップすることで攻撃する部位の選択が可能になっており,一部の部位には“月”のようなアイコンが表示され,“部位破壊”できることが分かりやすく示されていた。

 このほかにも,クエスト報酬や有料アイテムとして入手できる「狩玉」を使うことで,そのクエスト中に限り,ハンターの能力を全体的に上昇させるパワーアップ機能や,ハンターが自動で戦う「オート機能」が紹介された。このオート機能は,クエスト出撃前に設定できるのだが,クエスト中にON/OFFを切り替えることも可能となっている。

 クエストクリア後には,報酬としてモンスターの素材を入手できるのはシリーズ定番だが,本作では狩玉を消費することで,2段階まで報酬を増やすことができる。なお,武具はモンスターを狩猟するとそのままドロップし,報酬で得た素材は武具の強化で使うことになるとのこと。


 このほか,片手剣のプレイヤーのみクエスト中にアイテムが使えることや,シングルプレイ時にはサポート役としてオトモアイルーを連れて行けることなども紹介された。

 マルチプレイの実演が一段落したところで,山本氏と岡野氏から本作の今後の展開が発表された。本作のオリジナル要素でる特殊種が,現時点で10体以上開発されているほか,特別な報酬が用意される多人数参加/大規模型のインゲームイベントの開催も予定されているという。

 さらに,サービス開始時に登場する12種類の武器に加え,今後のアップデートで「チャージアックス」が実装されることも明らかにされた。本作におけるチャージアックスはたくさんのオリジナル要素が加えられており,岡野氏いわく「生まれ変わった」ような仕様になっているとのこと。また,その他の武器種も続々と追加されるそうだ。

 またサービス開始後には,コラボ企画の実施が予定されているとのことで,会場ではカプコンの人気シリーズ「戦国BASARA」と,アニメ「進撃の巨人」とのコラボが発表された。このほかサービスインと同時に,いわゆるプレイヤーギルドにあたる「狩猟団」が導入されることもアナウンスされた。

 そして既報のとおり,本作のクローズドβテストの募集日程および実施日程も発表された。あらためて記しておくと,テスター募集は7月9日13:59まで,テストの実施は7月10日14:00〜7月13日13:59,対応プラットフォームはAndroid 4.1以上となる。

 イベントのエンディングでは,登壇した3名があらためて本作に対する意気込みを語った。岡野氏と山本氏は,リリースまでに長い期間を要したことに触れ,「お待ちいただいただけの内容になっていることをお約束します」「クローズドβテストにぜひ参加してもらいたいです」とコメント。


 そして杉浦氏が,本作について「今までリリースしてきたスマートフォン向けの『モンスターハンター』の中では最高のものになっていると自負しています」とし,「クローズドβテストでは,ゲームとしてはもちろんのこと,仕様変更の告知などプレイヤーに対する情報の出し方を含め,さまざまな点でお客様から高い評価をいただけるよう,気合を入れて頑張りますので,今後ともよろしくお願いします」と語り,イベントを締めくくった。

リンク:「モンスターハンター エクスプロア」公式サイト

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記事URL:http://www.4gamer.net/games/232/G023218/20150626150/
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関連タイトル:
・iPhone モンスターハンター エクスプロア
・Android モンスターハンター エクスプロア

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