日本車の人気は今イチ! 大量リコールで「中国市場を重視せず」の見方も=中国メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディアの爪游控は25日、日本車は信頼性の高さと経済的である点が評価され、世界の消費者から高い評価を受けていると伝える一方、「なぜ中国人の間では日本車はあまり人気がないのか」を考察する記事を掲載した。

 記事は、トヨタ生産方式を始め、日本の自動車メーカーの優れた生産管理システムは世界のメーカーの追随の対象となったと伝える一方、2009年から10年にかけてトヨタが北米などで大規模なリコールを行ったことを紹介。

 さらに、14年にはタカタ製エアバッグの不具合を背景に、再び日本車の大規模リコールが行われたと伝え、「大規模リコールが続いたことで日本車の品質に影を落とした」と主張し、中国では多くの消費者の購買行動にもマイナスの影響をもたらしたと論じた。

 また記事は、日本車は車内の人間の安全を守るために「車体で衝突エネルギーを吸収することを安全理念としている」とし、そのため車体そのものは衝突時に変形しやすいとしつつも、中国ではこうした理念が広く理解されているとは言えない状況について紹介。むしろ変形しやすいことで「安全性に劣る」といった誤った認識を持つ消費者すら存在することを指摘した。

 さらに、米国や日本でリコールが行われながらも、中国では即座に行われないケースのほか、「リコール対象の車種ではない」としてリコールそのものが行われなかったこともあったと紹介。一連の対応について、「中国市場を重視していないことの現れ」として不満に思っている中国人消費者もいると指摘し、こうした点の積み重ねによって日本車は中国人の間であまり人気がないと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) tupungato /123RF.COM)