戦争の記憶「100年残す」サイト | ニコニコニュース

「日本が戦争によって失ったものは何だと思いますか?」などの質問に対して、投稿ができる※この画像はサイトのスクリーンショットです
web R25

終戦から70年、Yahoo! JAPANは、戦争の記録や当時を知る人々が持っている記憶を100年後の世代に伝えるプロジェクト「未来に残す、戦争の記憶~100年後に伝える、あなたの思い~」を開始した。

【もっと大きな画像や図表を見る】

プロジェクトでは、インターネットの特性を活かし、過去の記憶や記録を100年後の未来までデータとして残すことで、戦争を振り返るきっかけを提供することを狙いとする。プロジェクト内の企画「100年後の未来へ。みんなで思いを伝えよう」の説明には、

「当時を知る方々から聞いた戦争の記憶などをユーザーのみなさまに投稿していただく企画です。投稿いただいたデータは100年間保有し、100年後にYahoo! JAPANが運営するサービス上で公開します」

と書かれている。この取り組みに、6月25日までに573の投稿が寄せられるなど、関心が集まっているところだ。

ツイッターでも、

「いいお話しだと思います」


「どんな効果・評価がなされることになるのか、楽しみ」「既存メディアともうまくつながって、実のあるアーカイブができるといいなあ。ローカルとグローバルをうまく橋渡ししてほしい」
「ちゃんと残さないと嘘が本当になる。今のアジアとの歴史問題などを考えるとちゃんと残さ歴史を残してシェアするという取り組みはありがたい」

など、関心を持った人たちの声が投稿されている。

その他特設サイトでは、海老名香葉子、北乃きい、高田延彦、田原総一郎など約20人の著名人が、それぞれの立場から100年後に伝えていきたいメッセージを寄せる(6月25日現在、12人のメッセージを公開)。また、新聞社や通信社など報道機関各社が実施する、戦後70年の特集企画サイトへのリンクが掲載されているほか、報道機関が所有している写真や記事などを使った企画も展開される予定だとか。

100年後の世界がどうなっているかはわからないが、半永久的に残るデジタルデータの特性を生かした企画といえるだろう。

※当記事は2015年06月26日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。