自民党の若手議員勉強会で沖縄県の有力2紙をはじめとする報道機関に圧力をかけるような発言が出た問題に関し、地元の沖縄では27日も「報道規制が敷かれた戦前への回帰だ」などと批判が相次ぎ、反発が収まる気配はない。早期に幕引きを図ろうとする自民党の姿勢にも「ご都合主義だ」と怒りの声が上がった。

 沖縄は、太平洋戦争末期の沖縄戦での戦没者20万人以上を追悼する「慰霊の日」を23日に迎えたばかり。

 沖縄戦を経験し、級友を失った中山きくさん(86)は「勝つ見込みのない無謀な戦争に日本が突き進んだのは、政治圧力に屈した報道機関がうその情報を流し続けたからだ」と指摘した。