日経平均は596円安で取引終了、下げ幅は今年最大 | ニコニコニュース

 29日の日経平均株価は前週末比596円20銭安の2万109円95銭と3日続落して取引を終了。下げ幅は4月30日の538円を上回り今年最大となった。ギリシャの債務不履行が懸念されてリスク回避の売りが先行。前場は下げ止まったものの、欧州株式市場を見極めたいとする見方もあって戻りは鈍く、後場は中国株安も重しになって下げ幅を610円超に拡大する場面があった。

 日経平均採用銘柄はほぼ全面安となり、指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンク <9984> などが急落。個別では、公募増資などを発表したハマキョウレックス <9037> が売りに押された。16年2月期第1四半期で営業減益だった高島屋 <8233> も軟調。15年5月期業績予想を下方修正したシンワアートオークション <2437> も安い。

 半面、16年5月期で実質増配を見込んだクスリのアオキ <3398> は一時ストップ高。自社株買いを発表したモリタホールディングス <6455> も高い。ユニキャリアホールディングスの買収が報じられたニチユ三菱フォークリフト <7105> も堅調。15年8月期第3四半期で2ケタ増益のヒマラヤ <7514> も物色された。(編集担当:宮川子平)