野党、安倍首相責任追及へ=自民「軽率」と陳謝―報道規制問題 | ニコニコニュース

 与野党幹部は28日のNHK番組で、自民党保守系議員による勉強会で報道機関への圧力を求める発言が相次いだ問題をめぐり討論した。自民党の谷垣禎一幹事長は「大変軽率な議論でご迷惑も掛けた。自民党の姿勢に誤解も与えた誠にけしからん事件だ」と陳謝。これに対し、野党各党は一斉に批判、安倍晋三首相の責任を含め国会で追及する姿勢を示した。

 谷垣氏は「メディアは民主主義を形作る上で必要な存在だ。そういう基本的な姿勢を自民党は持っているときちんと示していきたい」と強調。また、公明党の井上義久幹事長は「言論・報道の自由は最大限尊重されるべきで、圧力をかけられると考えているなら、政治家としての認識が間違っている」と苦言を呈した。

 民主党の福山哲郎幹事長代理は「トカゲのしっぽ切りでは収まらない」と述べ、首相が先の国会答弁で明確に謝罪しなかったことや、勉強会に出席した加藤勝信官房副長官の責任を厳しくただす考えを示した。

 維新の党の柿沢未途幹事長は「自民党は数におごっているようにしか見えない」と批判、共産党の山下芳生書記局長は「こういう勢力に戦争法案を扱う資格はない」と指摘した。

 また、次世代の党の松沢成文幹事長は「自分たちの政策が理解されないのをメディアのせいにするのは言語道断だ」と語り、社民党の又市征治幹事長は「青年局長の処分で済む話ではない。深刻な問題だ」と断じた。