スペースXの「ファルコン」、打ち上げに失敗
東洋経済オンライン

米国の民間宇宙船会社「スペースX(スペース・エクスプロージョン・テクノロジーズ)」は6月28日、フロリダ州のケープ・カナヴェラル空軍スペーションから、国際宇宙ステーション(ISS)への「ドラゴン」補給船7号機を搭載した「ファルコン9」ロケットの打ち上げを行った。

打ち上げ時間は日本時間の6月28日23時21分。ところが打ち上げから2分後、ファルコンは爆発を起こした。動画は打ち上げから爆発までの様子を表したもの。

今回のドラゴンには千葉工業大学が開発した流星観測カメラを搭載していたが、残念な結果になった。

NASAではスペースシャトルを退役させたことにより、有人飛行をロシアのソユーズ宇宙船に頼る一方、物資補給を民間会社のスペースXに依存する形を取っている。ドラゴンのステーションへの飛行は今回が8回目で、2012年の初回以降、失敗はなかった。ISSへの無人補給船を皮切りに、将来の有人宇宙飛行へ向けた準備を進めてきたスペースXの威信は、大きく傷が付いた。