スマートホーム時代のリモコンは小さなキューブひとつでOKに?

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スマートを追求したら、かえって生活がごちゃごちゃしてしまう…? そんな課題を先回りしたコンセプト・デザインの登場です。

グーグルやアップルも本格参入に乗り出したスマートホーム市場。米国では、そのデバイス群も少しずつ生活に浸透しつつあります。でも、リモート制御できる家の中のデバイスが増えると、今度はそのすべてをコントロールできるアプリを探しつづけなくてはいけなくなるのが頭痛のタネ。それって「できるだけ面倒を避けたい」というスマートホームの根本的な考え方とは完全に逆行しますよね。

そんな問題を解決してくれそうなのが、こちらの黒い立方体「Cube」。見た目はとてもシンプルですが、新しいスマートライフを支えるユニバーサル・コントローラーを目指して開発が進められています。ドイツのデザイン事務所「Family of the Arts」が作りだしたこのコンセプトデザインは、お年寄りにも敷居が低く感じられるよう、手にとって直感的にスマートホームをコントロールできるデバイスとなっています。

電源が入っていないときは無地のキューブ。タップして電源を入れると各面に割り当てられた機能アイコンがバックライトで浮かび上がります。まずは、使いたい機能のアイコンが表示された面が上にくるようキューブの向きを変えましょう。そして音量や光量、室温を上げたい場合はキューブを時計回りにひねり、下げたい場合は反時計回りにひねります。

このデバイスは、自分でプログラミングして使うこともできるそう。たとえば近くにあるデバイスだけに有効なジェスチャーを設定したり、家全体の電源のON/OFFをコントロールするトグルスイッチにもできます。家中のスイッチの切り忘れをひとつひとつ確認して回らなくても、シンプルなインターフェースで解決してくれるコントローラーが1つあれば出かけるときもだいぶ楽ですよね。

Cubeはまだこの世に存在しない製品。しかし、同デザイン事務所は現在このプロダクトを市場に送り出してくれる製造メーカーを探していると、Co.Designは報じています。Cubeは、たしかに洗練されたアイデアですし、スマートホームを合理的にコントロールする未来の可能性を感じさせてくれます。

あまりにもスマートすぎて無機質な黒い壁の裏側で何が起きているかわからない、ひいては私たちが自分の家を使いこなせない…なんてことにならないよう、期待を込めて製品化を待ちたいと思います!


Images by Family of the Arts
source: Co.Design

Maddie Stone - Gizmodo US[原文
(Rumi)

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