自民党の若手議員が開いた「文化芸術懇話会」で報道機関への圧力を求める発言が相次いだ問題で、日本民間放送連盟の井上弘会長(TBSテレビ会長)は29日、「言論・表現の自由を基盤とする民主主義社会を否定するもので容認し難い。現在は国政の基本方針を論じる上で重要な時期だ。このような時にこそ、取材・報道の自由が尊重されなければならないことを強調したい」とするコメントを発表した。

 また、日本テレビの大久保好男社長も同日の定例記者会見で「容認し難い」と述べた。同社長は読売新聞政治部長の経験もあり、「自民党議員からこういった発言が出るのは信じられない。自民党はどうしちゃったんだろう、というのが率直な印象だ」と語った。