神奈川県の箱根山では30日も火山性地震が活発に続いた。気象庁によると、午前6時56分ごろと同10時32分ごろの2回、箱根町湯本で震度3の揺れを観測した。6時56分ごろの地震のマグニチュード(M)は3.3(速報値)で、火山活動が活発化した4月26日以降で最大。

 箱根山では6月29日朝にマグマや熱水の動きが原因と推定される火山性微動を約5分間観測し、地震も増えた。大涌谷で起きた地滑りで蒸気が新たな場所から噴出し、噴き上げられた土砂の粒子が周囲に降った。

 気象庁は大涌谷周辺を対象として噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を維持。火山性地震の多発を受け、噴火の可能性が高まっているか検討している。

 箱根町湯本では29日に震度1を観測する地震が3回あった。30日は午前6時から11時までに震度3が2回、震度2が3回、震度1が5回あった。