東日本大震災ですぐに津波から逃げた人は、段取りを考え自ら動く「問題解決力」や、常に冷静でいられる「感情を制御する力」を備えている―。被災地を対象に、性格や特長と、災害時の行動との関連を探る調査でそんな傾向が浮かび上がったと、東北大が2日付の米科学誌に発表した。

 調査した杉浦元亮准教授(脳科学)は「今後は避難などの行動実験で、(性格や特長との)詳細な関連性を明らかにし、災害から生き残る力を育てる教育につなげていきたい」と話す。