“バイオハザード・ザ・リアル3”をユニバーサル・スタジオ・ジャパンで体験! プロジェクション・ゴーグルの技術がスゴイ! | ニコニコニュース

文・取材:編集部 ででお

●この夏は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでゾンビと戦え!

 2015年7月3日より、大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、“バイオハザード・ザ・リアル3”が一般公開される。これは、カプコンのサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズをテーマに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが作り上げた体験型アトラクションの第3弾だ。今回は、“世界最新鋭の技術を用いて実現した、これまでにない圧倒的な臨場感で視界に迫り来る、いまだかつてない恐怖と絶望に、最強の武器マシンガンをぶっ放して立ち向かう究極のホラー・エンターテイメント”になっているとのこと。そして、生き延びられる確率は“限りなくゼロ”の超高難度! 開催期間は2015年7月3日~2015年11月8日なので、ぜひ挑戦してほしい。

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●アトラクションの技術もここまでキタ!

 ここからは、実際に体験した模様を極力ネタバレしないようにお伝えしていく。まず、今回の最大のポイントは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンがこのアトラクションのために独自開発したという、“プロジェクション・ゴーグル”。まず最初に、入り口でこのゴーグルとハンドガンを渡されるのだが、ゴーグルの機能がとにかくスゴイ! 透明なのでふつうに周囲が見えつつも、左目の部分に残弾数や体力、エフェクトなど、さまざまな情報が映し出されるのだ。こ、これはまさに“スカ●ター”!?

 アトラクション内は、ゲームの『バイオハザード2』などでおなじみのラクーンシティがバッチリ再現されており、進んでいくとゾンビを始めとするさまざまなクリーチャーが前後左右、さらに上からも襲いかかってくる。しかし、単なるお化け屋敷ではないのが“バイオハザード・ザ・リアル3”。最初に渡されたハンドガンでクリーチャーを撃つことで、ゾンビを撃退することができるのだ。また、クリーチャーに襲われるたびに、ライフゲージも減少してしまう。なお、ハンドガンを撃つと、プロジェクション・ゴーグルの耳の部分から銃声が聴こえてきて、かなり気持ちいい! とはいえ、ハンドガンの弾は30発しかないため、調子に乗って撃ちすぎると弾切れになってしまう。残弾数と体力を気にしながら進む感覚は、まさに『バイオハザード』! ほかにも、「これはただの死体かな」と油断していると急に襲われたり、ゲームでおなじみのアイツが出てきたと思ったらさらに……!?(ネタバレになるため、抽象的でゴメンナサイ)といった、ドキドキハラハラの連続で、アドレナリンがドバドバ出まくりでした。

 ちなみに、残弾数や体力が残りわずかになっても、うまくいけば乗り切れるギミックもあります。そして、とある場所ではハンドガンを持ち込めない場所(『バイオハザード コード:ベロニカ』の某シーンを思い出すかも?)があり、丸腰で進む心細さがハンパない。


 そして“バイオハザード・ザ・リアル3”の特徴のひとつ、マシンガンで戦うシーンも。こちらも今回初登場の要素で、無数の弾丸を撃ちまくる爽快感が堪らない! 思わず「どんどん来やがれ! 片っ端から蜂の巣にしてやるぜ!」と、完全に調子に乗ったプレイに。そして……そのプレイが死亡フラグになったかどうかはさて置き、最後は“You Are Dead”エンドに……。残念ながら生き残れなかったが、また挑戦したい!

【アトラクション概要】

■開催期間……2015年7月3日(金)~2015年11月8日(日)


※7/3~9/10 は連日開催、9/11以降は不定期開催になります。

■場所……パレスシアター2F(ニューヨーク・エリア)

■利用制限


・年齢制限あり:R12(未就学児・小学生利用不可)
※推奨年齢:13歳~49歳まで。
※重量ある武器を装備しながら動き回るウォークスルー・アトラクションです。体力に自信のない方、足の不自由な方、その他アトラクションを安全にご利用いただけない方は体験をお控えいただきます。

■服装に関する一部制限あり。


※“バイオハザード・ザ・リアル3”は安全上の理由により、つま先やかかとが露出した靴(例:サンダル、ミュール)や、ヒールの高い靴(例:ピンヒール、ウエッジソール)等ではご利用できません。

●川田将央氏とジェームズ・バンス氏に直撃!

 ひと通り体験を終えた後、“バイオハザード・ザ・リアル3”を監修した、『バイオハザード』シリーズプロデューサー・川田将央氏と、プレイステーション Vita版の発売も予定されている『バイオハザード リベレーションズ2』のプロデューサー・ジェームズ・バンス氏にインタビューを行った。

――完成した“バイオハザード・ザ・リアル3”を実際に体験されたときの感触はいかがでしたか?

川田将央氏(以下、川田) 今年で3度目を迎える“バイオハザード・ザ・リアル”は、リアルさと恐怖感が着実にグレードアップしていると、強く感じました。いっしょに作っている側としても、かなりハイスペックなことにチャレンジしているのですが、それが結果としてしっかり表現できているのではないかな、と思っています。

ジェームズ・バンス氏(以下、バンス) ユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんから“プロジェクション・ゴーグル”の企画をいただいた当初は、ゲーム的に考えて理想的な形だと思いつつ、実現は非常に難しいのでは? という懸念もありました。しかし、実際に体験された方も感じたと思いますが、まさに理想通りの臨場感が得られるものになっていました。また、今回新たに導入したマシンガンを撃っているあいだは、反動も実感できて、恐怖感を上回る爽快感が得られます。緊張感と、爽快感の両方が楽しめるあたりが、すばらしいバランスになっていて満足のデキです。

川田 『バイオハザード』はもともと“サバイバルホラー”というジャンルで、一筋縄ではいかない作りのゲームとなっています。ゲームでも恐怖感と爽快感が両立していましたが、そういったところが“バイオハザード・ザ・リアル3”でもしっかり再現されています。

――これまでとの大きな違いは、やはり“プロジェクション・ゴーグル”でしょうか?

バンス 実際に装着することで、残弾数のほかに、自分が攻撃したこと、ダメージを受けたことが視覚的にわかるようになっています。こういった技術の積み重ねが、私たちがいつも手掛けているゲーム同様、それまで通りの運営に留まらない“ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのこだわり”が垣間見れたのではないかと感じています。

――クリーチャーなどの見どころは?

川田 これまで通り、ゲームでおなじみのクリーチャーが続々と出てきますが、新たなクリーチャーも登場します。また、ゲームの『バイオハザード』を知っている方には、「おっ!」と思っていただけるシチュエーションもありますので、そのあたりも注目していただければ。

――なるほど。最後に、今後の『バイオハザード』シリーズの展開をお聞かせください。

川田 『バイオハザード リベレーションズ2』のプレイステーション Vita版や、『バイオハザード0 HDリマスター』などを予定していますが、この先も考えています。今回の“バイオハザード・ザ・リアル3”の監修に私たちが参加したことで、インプットした要素もたくさんあります。そういったものを、将来的にはアウトプットしていきたいですね。

――E3 2015の『KITCHEN』(詳細はコチラ)では川田さんが関わられていたようですが、こちらも期待していいのでしょうか?

川田 頭に機材を装着して何かを体感できるという点では、『KITCHEN』と“バイオハザード・ザ・リアル3”は共通している部分がありますね。ゲームもアトラクションも、テクノロジー面で進化できる、新たな可能性はまだまだあると実感しているところです。今後もぜひご期待ください。

●オリジナルグッズやフードも楽しめる!

 “バイオハザード・ザ・リアル3”で恐怖したあとは、おみやげも忘れずに。“ワンダーピックス”では、さまざまな『バイオハザード』のグッズが販売されている。もちろん、“バイオハザード・ザ・リアル3”のグッズもあるので、ぜひ立ち寄ってみよう。ほかに、『バイオハザード』シリーズのキャラクターが着用していた衣装なども展示されているので、こちらも必見。また、パーク内のフィネガンズ・バー&グリルでは、コラボフード『バイオハザード』のコラボフードも楽しめる。今回のメニューは、激しい戦闘をくり広げるU.B.C.S.隊員へ生き残るために配給された“アンブレラ・サバイバル・プレート”や、回復ドリンクの“調合ハーブ”など。どちらも味は格別だ。

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