今のペースで地球温暖化が進むと、海でも水温上昇や酸性化、酸素濃度の低下が進み、今世紀末までに漁業や生態系が深刻な打撃を受ける恐れがあるとの研究成果をカナダ・ブリティッシュコロンビア大などの国際研究チームがまとめ、3日付米科学誌サイエンスに発表した。

 世界の平均気温の上昇を2度未満に抑えるという国際目標が達成できたとしても、中緯度の二枚貝や、低緯度の漁業が打撃を受けるリスクが高く、世界から水産資源を輸入している日本人の食生活に影響が出る可能性もある。

 チームは、国際社会が年末に合意を目指す温暖化対策の新枠組みで、海の影響を考慮するように訴えている。

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