暗黒物質の分布を調べた、すばる望遠鏡の新カメラ(国立天文台提供)
共同通信社

 宇宙に大量にある正体不明の暗黒物質がどのように分布しているかを米ハワイ島のすばる望遠鏡で調べ、一部の範囲で分布図を作ることに成功したと国立天文台のチームが2日、発表した。

 暗黒物質は直接観測できないが、存在したときに銀河や銀河団がゆがんで見える現象から分布を推定した。暗黒物質は宇宙の進化に大きな影響を及ぼしたと考えられており、その謎を解明するためのプロジェクトの最初の成果だ。

 チームは、すばる望遠鏡に新カメラを設置し2013年、かに座の方向の満月10個分に当たる広さを観測。数十億光年離れた銀河や銀河団の形のゆがみ具合を調べ、暗黒物質の地図を作成した。