イエメン首都「危機遺産」に=戦闘で「深刻な損害」―ユネスコ

 【ボン(ドイツ西部)時事】ドイツで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は2日、世界遺産に登録されているイエメンの首都サヌアの旧市街を「危機遺産」にすることを決めた。

 イエメンでは政府側とイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」の対立が続いており、委員会は旧市街が「武力衝突で深刻な損害」を受けたと指摘した。サヌアには2500年以上前から人々が住んでいたとされ、世界最古の街の一つといわれている。