厚生労働省は3日、インターネット上で母乳をうたった商品が販売されているとの情報があるとして「衛生管理が不明な第三者の母乳を乳幼児に与えるのはリスクがある」との注意喚起を求める通知を都道府県などに出した。自治体が販売業者を把握した場合は、実態を確認し、食品衛生法に基づき必要な指導を行うよう求めた。

 通知では「病原体や医薬品などの化学物質が母乳に含まれていた場合、乳幼児がこれらにさらされるリスクがある」と指摘。母乳が出ずに悩む人もいるが、厚労省は「乳幼児の栄養摂取は母乳だけにこだわらず、必要に応じて粉ミルクを使うことが望ましい」としている。