「ご飯が牛乳に合わない」? そんなわけないだろ!と断固主張する...のつづき | ニコニコニュース

そろそろお腹いっぱいになってきた筆者
Jタウンネット

ここまでのあらすじ)「ご飯と合わない」という理由で、給食の牛乳を廃止した新潟県三条市。牛乳大好きっ子だった筆者は、ご飯+牛乳の組み合わせの優位性を示すべく、さまざまなおかずの力を借りて、実験を行うのであった......。

エントリーナンバー3番「ポテトサラダ」

「ポテトサラダ」を選んだのは、同僚のK氏からのアドバイスによるものだ。「マヨネーズは、牛乳と合いそう」ということだが......。正直、筆者はあまり期待していなかった。色こそ同じ白だけど、味の系統は全然違うし。

ところが実際に合わせてみると、これが驚き。これまでの食べ合わせにおける大きな「壁」だった牛乳の甘みが、口の中ですっと消えてしまったのだ。まるで無脂肪乳を飲んでいるような、すっきりとした味わい......マヨネーズの酸味との化学反応なのか? 個人的に好きな味ではなかったが、これはちょっとした発見だった。

エントリーナンバー4番「からあげ」

優勝筆頭候補「からあげ」の登場である。からあげといえば、子どもの好きな食べ物業界を代表する巨砲。そのパワフルな味わいを牛乳が和らげてくれることで、ソフトな食べ合わせを実現できるはず。

だが、実際に食べてみると、これが微妙に期待外れ。「鮭ちりめん」ほどは悪くないのだが、からあげと牛乳、2人の花形役者が互いに自己主張を譲らず、何が何だかわからないままに終わってしまった。子どものころ大好きだったからあげと牛乳。両雄の不和を、大人になった筆者は少し悲しく見送った。

エントリーナンバー5番「コロッケ」

さて、こちらもクリーンナップを任せられる長距離打者「コロッケ」だ。給食の定番メニューでもある。彼まで牛乳との組み合わせが悪いと、「ご飯と牛乳は合う」という主張は瓦解してしまう。がんばってくれ、コロッケ選手――!

その食い合わせは――期待にたがわぬヒット! コロッケのもさもさ感を、牛乳が洗い流すとともに、じゃがいもの甘みを牛乳がさらに引き立ててくれる。ポテトサラダ以来の強力な相乗効果発生だ。さすがコロッケ。ありがとうコロッケ!

エントリーナンバー6番「納豆」

ここで調査を打ち切っても良かったのだが、最後に曲者を投入したい。その名は「納豆」。このオーダーを聞いた他の編集部員は「いや、それは......」と難色を示したが、筆者はあえてこれを試してみることにした。

納豆をのせたご飯を口に入れ、牛乳を流し込む。......! これは、思わぬマリアージュだ......! 納豆のネバネバと牛乳が不思議な感応を果たし、さらにご飯がこれに絡むことで、これまでにない境地へと舌が飛ばされていく。うまいとかまずいとかではなく、その変化の大きさは、まさにこれまでにないものだった。

というわけで、結論は

以上、6つのおかず+ご飯と牛乳の取り合わせを試してみた。順位をつけるなら、以下のようになるだろう。

1位:納豆
2位:コロッケ
3位:韓国のり
4位:ポテトサラダ
5位:からあげ
6位:鮭ちりめん

確かに「ちょっと......」な組み合わせがあったのは事実だが、ご飯界(?)を代表するこれらのおかずに対しても、牛乳は堂々の戦いぶりを見せてくれた。この奮戦を見ると、やはり「ご飯食」すべてに牛乳が合わない、とは言い難い気がする。
もちろん、お茶に比べて分が悪いのは確かだが、筆者だけはせめて、「ご飯+牛乳」の組み合わせを応援してあげたい。

あ、付け加えるとご飯食で一番牛乳と相性がいいのは、やっぱり「カレー」だと思います。