新鋭キリオス、聖地沸かせる=ウィンブルドンテニス

 ニック・キリオス(オーストラリア)が、ともに身長190センチを超えるミロシュ・ラオニッチ(カナダ)とのビッグサーバー対決を制した。相手の倍近い34本のサービスエースをたたき込み、格上を撃破。「サーブが良かった。ものすごくね」と自賛した。後半になると派手なガッツポーズや股の間からのショットも見せ、聖地の観客を沸かせた。

 ラオニッチとは過去2戦2敗。昨年の全仏オープン1回戦やウィンブルドン準々決勝で敗れた相手に雪辱した。昨年は200位台だった世界ランキングは29位に上昇し、急成長ぶりを見せている20歳。「もう負けたくなかった。本当にいいテニスができた」と余韻に浸った。