自民党の若手国会議員の勉強会で、沖縄の地元紙を含む報道機関への威圧的発言などが出た問題をめぐり、沖縄県議会与党会派の県議や県内の市民団体などが４日、発言に抗議する集会を那覇市で開いた。県民ら約４５０人が集まり、「発言の撤回と謝罪を求める」との決議文を拍手で採択した。

　集会で琉球大法科大学院の高良鉄美教授は「表現の自由は基本的人権。報道機関が国の発表だけを伝えたら、戦前と同じだ」と非難。沖縄国際大の照屋寛之教授も「人間の自由を妨害するような政治権力とは断固戦う必要がある」と強調した。

　宜野湾市から小６の長男と参加した地方公務員の玉城哉子さん（４４）は「政権に対して何も言えなくなると戦前に戻ってしまう」と危惧。作家百田尚樹氏の発言についても「きちんと歴史を勉強してから発言すべきだ」と指摘した。