「抗日戦争勝利70年」記念の軍事パレードに登場した装甲車と兵士=4日、台湾・新竹県(共同)
共同通信社

 【新竹共同】台湾軍は4日、「抗日戦争勝利70年」記念の軍事パレードを北部・新竹県の基地で実施した。中国の共産党政権も同種の活動を予定する中、かつて中国を統治した国民党政権の立場から、日中戦争での功績をアピールする狙い。

 馬英九総統は、日清戦争後の日本統治下の台湾では「抗日運動はとどまることがなかった」と述べ、抗日武装蜂起の活動家らに「感謝」を表明。一方、沖縄県・尖閣諸島周辺の漁業権をめぐる日本との取り決め(協定)などにも触れながら交流姿勢も示した。

 パレードには兵士ら約3800人が参加。戦闘機や戦車、特殊部隊員などの隊列で戦力を誇示した。