登山者2人が心肺停止=相次ぎ不調訴え倒れる―新潟・平標山

 4日午後、新潟県湯沢町の平標(たいらっぴょう)山(標高1984メートル)で、男性2人が相次いで体調不良を訴え倒れた。新潟県警山岳遭難救助隊と消防が救助に向かったが、2人は山頂手前の登山道で、心肺停止の状態で見つかった。救助活動は悪天候のため中断。救助隊は登山道でビバークし、5日早朝に2人を収容する予定。

 県警南魚沼署によると、2人は福島県喜多方市関柴町、会社員蓮沼芳一さん(61)と同市寺町、同真鍋守男さん(64)。

 2人は4日午前7時ごろ、同市の女性(53)と計3人のパーティーで、平標山の山頂に向かった。蓮沼さんが途中で体調不良を訴え、山頂から1時間ほど手前の登山道にとどまった。真鍋さんら2人がいったん山頂に行った後、再び戻ったところ、蓮沼さんは意識不明の状態だったという。

 2人は蓮沼さんに救命措置を施していたが、真鍋さんも具合が悪くなって意識を失った。真鍋さんは心臓病の持病があるという。