緊縮策、大差で反対=ユーロ離脱迫る―市場混乱も・ギリシャ国民投票

 【アテネ時事】ギリシャで5日行われた国民投票は即日開票され、内務省の公式推計によると、欧州連合(EU)などが金融支援の条件として求めた財政緊縮策への賛成は39%、反対は61%と、反対が最終的に大差で多数を占めることが確実となった。6月末で打ち切られた支援再開の行方は不透明になり、経済・金融の混乱拡大を背景に、ギリシャがユーロ圏からの離脱に追い込まれる最悪のシナリオが現実味を一気に増してきた。

 週明けの世界の金融市場では、ギリシャショックによる大きな混乱も予想される。