自民党の参院執行部は8日、参院「1票の格差」是正に向けた選挙制度改革をめぐり、4県・2合区を含む定数「10増10減」の野党4党案を受け入れる方針を固めた。9日に議員総会を開き、意見集約したい考えだ。2合区は「鳥取・島根」と「徳島・高知」。執行部は4県の選出議員を呼び、受け入れに理解を求めた。

 合区をめぐっては野党4党案のほか、民主、公明両党が20県を10合区する案を掲げている。自民党参院執行部は、合区の対象県を最小限に抑えるためには4党案に賛同せざるを得ないとの判断に傾いた。党内には慎重論が根強く残っており、議員総会での話し合いは難航する可能性がある。