「日本の抗議は受け入れない」と中国外交部・・・東シナ海の「ガス田開発」で | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディアの環球網は7日、日本のメディアの報道を引用し、菅義偉官房長官が6日の記者会見において「中国が2013年から東シナ海の日中中間線付近でガス田の開発を進めていることを確認している」と述べたことを伝えた。

 記事は、菅官房長官が「中国が一方的な開発を進めていることに対し、日本は中国に抗議すると同時に、開発の停止を要求した」と述べたことを紹介。さらに、中国が日中中間線付近のどこで開発を進めているかという質問に対し、菅官房長官が「日本政府が収集した情報を公開することは今後の交渉や情報収集に支障をきたすおそれがある」として回答しなかったと報じた。

 続けて、日本メディアの報道として、「日中中間線付近の海底には天然ガス資源があり、日中両政府は共同で開発することで協議を行っていた」、「2010年の尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題で協議が中断している」などと報じた。

 菅官房長官の発言および日本メディアの報道に対し、環球網は「中日中間線付近における中国側のガス田開発に対し、日本が中国に抗議したことがあった」としつつ、中国外交部が「中国が管轄する海域での開発は何ら問題のないことであり、日本の抗議は受け入れない」と主張したことを紹介。さらに環球網は、「中国は日本が主張する中間線についても受け入れたことはない」と伝えた。

 中国が日中中間線付近でガス田の開発を進めているという菅官房長官の発言に対し、中国のネット上では中国政府の動きを称える声があがっている。新浪軍事が簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)に開設したアカウントには「それでこそ我が政府だ」、「日本なんて構う必要はない。譲歩も必要ない」など、開発を継続すべきだとするコメントが多く寄せられている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)