【視点】FOMC慎重姿勢、ドル売りに | 山岡和雅の視点 | Klugクルーク

※忙しい人のサマリー
FOMC慎重姿勢、ドル売りに

9月の利上げ見通し、少し後退、
年内複数利上げの期待も後退

ポンドは指標結果に加え議事録で買われる場面

【東京市場】膠着

目立った動意が見られず、落ち着いた展開となった。
NY市場午後のFOMC結果発表及びイエレン議長会見を前に取引手控えムードが強まった。
ドル円は123円台半ばでのもみあい。

【ロンドン市場】ドル高ポンド高

英雇用統計、失業率は横ばいも賃金上昇率が予想、前回値を大きく上回り
ポンド買いを誘った。
英中銀PMC議事録は前回と同様の投票結果
公式統計よりも賃金は急速に上昇の可能性として
年末に向けてインフレ率上昇加速との見通しが示され
こちらもポンド買い
ドルはFOMCを前にした米金利上昇もありしっかり。

【NY市場】FOMC慎重姿勢

FOMCは現状維持
声明も前回を踏襲し
期待した強気の内容にはならず
ドットチャート(利上げ時期見通し)も
今年の中央値こそ同じも、
配置的に慎重な姿勢が見られたほか、先の見通しが下がっており
利上げペースがかなりゆっくりとの見方が広がっている。
議長会見も慎重。
これを受けてドル売りがやや広がった格好。

【本日の見通し】若干ドル売りかユーログループに注目

FOMCをうけて
若干のドル売りが優勢となりそう
ドル円は124円近辺が重くなってくる可能性も
ユーロは今日の財務相会合(ユーログループ)に注目も
ギリシャ側は新規提案を拒否しており
進展は難しい
デフォルトリスクが意識されると、ユーロの重石に。

【本日の戦略】

基調が変わったとは見ていない
ドル円は123円近いところからの買いの意識は変わらず
FOMCを過ぎて、上値に慎重姿勢があることから
高いところで買いに回りたくはない
ユーロは戻り売り継続も
材料の割りにしっかりで、判断が難しい。
デイトレは124円手前でいったん売りに回っても面白そうだが
トレンドには逆を向いているため
柔軟な対応が必要
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません