Google、Android Eclipseツールのサポートを終了

GoogleがEclipseベースのAndroid開発ツールを今年末までで終了することを発表した。

Android Studioがバージョン1.0になったとき、Googleはそれが公式の Android開発ツールだと宣言し、開発者に切り替えるよう促した。これまで切り替えていなかった人も、Googleが2015年末にEclipseベースのAndroidツールのサポートを終了することを発表したことは、そうする大きな理由になるだろう。その対象には、ADTプラグイン、Antビルドシステム、DDMS、Traceview、その他パフォーマンスおよびモニタリングツールが含まれる。

EclipseからAndroid Studioに切り替えるには、移行ガイドを読んで、新しいプロジェクト構造とGradleのAndroidプロジェクトビルド方法を理解することが推奨される。必要なものが準備できたら、StudioでEclipseベースのプロジェクトをインポートし、すべて問題がないことを確認するためのバリデーション(ビルドと実行)が行える。問題があった場合には、GoogleはEclipse ADTプロジェクトを微調整して、再度インポートすることを勧めている。

それでもEclipseを使い続けたい人は、Andmoreプロジェクトを追いかけて、貢献することをおすすめする。これはEclipseベースのAndroidツールを存続させる試みだ。Andmoreには、JDT、CDT、ADTが含まれ、MavenとAntをサポートする。Gradleのサポートも計画しており、Mylyn、EGit、GitHubをインテグレートしている。

ご存知のように、Googleは多くのプロジェクトに着手し、多くの大胆な活動を発表するが、うまくいかないとわかると、プロジェクトを簡単に殺してしまう。いくつか例をあげると、Reader、Wave、Buzz、Knol、Code、Dart Editor、Chrome Dev Editorがそうだ。彼らのアプローチは、牽引力のないプロジェクトを何としても生かそうとする多くのソフトウェア開発者とは、かなり異なっている。Googleの柔軟さは会社のDNAとして刷り込まれているようで、ある程度のアジリティをもたらしているが、開発者コミュニティにはこのアプローチを快く思わない人もいる。私たちは開発者からの数々のコメントを目にしてきた。しばらくして終了してしまうのを恐れて、彼らはGoogleの新しいプロジェクトに参加したがらず、プロジェクトの採用をスローダウンさせる。Googleは自らのアプローチを変えるべきだろうか、それとも開発者がもっと柔軟になるべきだろうか?