血管などの内部構造が見やすい肝臓の立体模型を3Dプリンターで安価に作る手法を開発したと、筑波大と大日本印刷のチームが8日、発表した。実用化されれば患者ごとに模型を作製することも可能となり、手術前の手順の確認や患者への治療法の説明に役立つという。

 模型は、コンピューター断層撮影(CT)などの検査で得た患者のデータを基に3Dプリンターで作製。肝臓全体の形状を表面の形に沿った外枠で表し、内部の血管や腫瘍を細かく再現した。

 内部がほぼ空洞なので重要な血管などの位置が一目で分かる。高価な材料の樹脂も少なくてすみ、30万~40万円の製作費が3分の1以下になるという。

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