【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は8日、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中に東部スレブレニツァで起きたセルビア人勢力によるイスラム教徒虐殺事件から20年となるのを機に、虐殺非難決議案を採決したが、常任理事国ロシアが拒否権を行使、否決された。

 英国主導の決議案にボスニアのセルビア系住民が猛反発、ロシアに拒否権行使を要請した。ロシアのチュルキン国連大使は採決前「採択は地域の緊張につながる」として非建設的だと主張した。

 賛成は理事国15カ国のうち欧米など10カ国。当初は7日に採決予定だったが、ロシアを説得するため8日に延期された。

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