【ソウル共同】韓国保健福祉省は8日、中東呼吸器症候群(MERS)に感染した女性(50)と男性(70)が7、8日にそれぞれ死亡したと発表した。死者は計35人になった。感染者の死亡は8日ぶり。

 保健当局によると女性はリンパ腫を患っていた。5月末にソウルのサムスンソウル病院に入院中、MERS患者と接触し感染した。男性に持病はなかったが、高齢のため悪化したとみられる。

 新たな感染は確認されず、全体の感染者数は計186人のまま。

 一方、隔離対象者は約670人にまで減っていたが、サムスン病院の医療従事者らが新たに自宅隔離となり、811人に増加した。