【ロンドン市場】米雇用統計前にまちまち | 為替市場レビュー | Klugクルーク

2日のロンドン市場はまちまち。ドル円は東京市場からの流れを引き継いで堅調地合い、123.60近辺と先週金曜日以来の高値を付けた。本日の米雇用統計への期待が先行しており米金利は上昇、ドル円を支えている。
ユーロドルは新たな手掛かり材料に欠ける中、1.10台後半で小幅に上下動した。米雇用統計を前にしてユーロの買戻しが入ったが上値は重かった。本日のギリシャ情勢では、ギリシャのバルファキス財務相が5日の国民投票で緊縮策に国民が「イエス」を選らんだ場合は辞任すると表明、一方で国民は「ノー」を選択すると自信をみせた。欧州委員会の報道官は、国民投票前にギリシャとのさらなる協議はないと語り、ダイセルブルーム・ユーログループ議長は「ノー」が支持されても交渉においてギリシャの立場が強まることはないと述べた。

豪ドルとNZドル、加ドルの弱さが目立った。ニュージーランドの主力産業である乳製品の下落基調が続いており、ニュージーランド中銀の年内利下げ観測は強く、NZドル/ドルは2010年6月以来の安値を付けた。スウェーデン中銀は予想外の利下げを決定、ドル買い/クローナ売りが入り、全般的なドル買いを支えた場面はあった。
ポンドドルは英経済指標を背景に上下動。早朝に発表された住宅価格指数が低下していたこともありポンド売りが先行、その後発表された建設業PMIが予想以上の改善だったため買戻しが入った。ただし上値は限定的で、再び下値模索で約2週間ぶりの安値を付けている。

klugアナリスト 鈴木信秀