中国のバングラディッシュ投資に影響は?・・・日本がマタバリに深海港建設予定=中国メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディアの新華社は6日、国際協力機構(JICA)がメディアに明かした内容として、日本はバングラデシュ南東部のマタバリに同国初の深海港を建設する予定だと伝えた。

 記事は、マタバリの深海港建設は2016年1月までに着工する見通しだとし、「日本がマタバリの深海港を建設することで、中国のバングラデシュへの投資は何か影響を受けるのだろうか」と疑問を投げかけ、新華社の記者がバングラデシュで取材を行ったと報じた。

 続けて、バングラデシュでは1971年の独立以来、新しい港は1つも開港していないと伝える一方、バングラデシュの経済成長率は年6%を超え、輸出も大きな伸びを示していることから「輸出の増加が港に対する負荷につながっていた」と論じた。続けて、バングラデシュには主要港が2つしかないうえに、いずれも水深が浅いため大型の船舶が入ることができないとし、「そのため小さな船舶で貨物を運んでいたため周辺国より輸送コストが高くなることがネックだ」と伝えた。

 さらに、「JICAがこのほどマタバリの深海港建設の受注を宣言した」と伝え、深さ18メートルの深海港は大規模なコンテナ船も停泊することが出来る見通しと紹介。また、マタバリの深海港の建設費は約4500億円に達し、出力120万キロワットの石炭火力発電所も建設されると報じた。

 続けて記事は、米ブルームバーグ通信によると「日本がマタバリの深海港建設を受注することになれば、中国にとっては悪い知らせ」と報じたことを紹介し、中国とバングラデシュはもともとマタバリからわずか25キロメートルしか離れていない場所に深海港を建設する計画だったと伝え、「現地で整備できるのは1つの港となる見込み」で、日本がマタバリに深海港を建設するとなれば「中国のプロジェクトはストップする恐れもある」と報じた。

 一方で、日本がマタバリの深海港建設を受注したとの報道について、「バングラデシュ政府から正式な発表はまだない」と指摘したうえで、バングラデシュの政府関係者の話として、バングラデシュも中国とのプロジェクトを放棄したわけではないと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:123RF)