福島市は9日、市内の兼業農家が昨年自家用として試験的に作付けし収穫した玄米から、基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える最大で同220ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 水田は2011年の震災前からほとんど耕されずに放置されており、コメへの放射性物質の吸着を抑える対策もされていなかった。収穫された玄米計45キロは市場に流通していない。市は既に回収しており、焼却処分する。

 市によると、玄米は農家が6月29日、市内にある検査施設へ持ち込んだ。この農家は、知人からもらった苗を自家用として栽培、収穫していた。