【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は9日発表した世界経済見通しの改訂版で、2015年の日本の実質経済成長率を0・8%と予測し、4月時点から0・2ポイント下方修正した。賃金の伸びが鈍く、個人消費も低迷しているため、景気回復は当初の想定よりも緩やかになると見込んだ。

 ことし1~3月期の日本の実質成長率は年率換算で3・9%の高い伸びだったが、IMFは「高成長の半分以上は、在庫品の増加によるものだ」と指摘し、景気の先行きに慎重な見方を示した。16年の成長率は1・2%と見込み、4月時点の予測を維持した。