射撃の命中率を上げるロボットを米軍が開発中

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これぞ現実世界のAIMアシスト?

米軍のスーパーソルジャー計画、最新の企画は名画「エイリアン」に影響されたようです。メカトロニクスの外骨格アームと聞くと荒廃した未来を連想させますが、まさにそんな感じです。腕にマウントされたデバイスは兵士の射撃の精度を向上させるためのロボットです。

SF映画ネタはともかく、外骨格は理にかなっているようです。カーボンファイバー、モーター、ケーブルにアルゴリズム、MAXFASと呼ばれるシステムのコンビネーションはマリオネットのように動作し、兵士の腕を安定させます。

特に目標を狙った事がない兵士は、微かな震えのために精度が落ちてしまうのですが、外骨格は拳銃用のステディカムのようにそれをスムーズにしてくれるのです。

「戦場の混乱の中、兵士は正確に素早く標的を狙って撃つ必要があります」と語るのはデバイスの開発に助力した機械エンジニアのDan Baechle氏。「MAXFASでトレーニングを行う事で、兵士の射撃精度が向上し、基本訓練に必要な時間と銃弾を減らす事ができます」

トレーニングのためだけではありません。Baechle氏は将来的に、どんな戦場のいかなる状況下でも射撃精度を向上させるMAXFASの開発を目標としています。


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より良いトレーニングは素晴らしいものですが、もしロボットが戦場で反逆したらどうなるんでしょう? アルゴリズムが狂って、敵と味方の判別ができなくなったりしたら? 米軍はエイリアン観た事あるんでしょうか? アンドロイドがクルーを裏切ってリプリーを殺そうとしたんですよ? まぁ、狂ったわけではなくて元々敵だったわけですが。

結局のところ、外骨格よりは半自動のAtlasのようなロボット(と、AI全般)の方が恐ろしいとは思いますが、良い方向に考えれば、この技術は医学にも大きな貢献ができると思います。そもそも、当初の目標はそちらだったわけですし。…やっぱりなんでも兵器に使われてしまうんですね。


source: Army
images: U.S. Army

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文
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