宮城県警仙台北署が、脅迫と業務妨害の容疑で告訴状の提出を受けながら放置し、公訴時効が成立していたことが9日、同署への取材で分かった。県警は捜査員を注意処分としたが、公表していなかった。

 同署によると、仙台市内で縫製業を営んでいた男性(44)が2008年12月、店のインターネット掲示板に「ガソリンをまいて店を燃やす」と脅迫投稿をされたなどとして告訴状を提出。同署は受理するかどうかを判断するためいったん捜査したが、異動時期の引き継ぎミスなどでその後、放置していた。

 14年5月に男性から問い合わせがあり、事件が11年6月に時効になっていたことが判明。同署は男性に電話で、「事件捜査を全く失念していた。申し訳ない」と謝罪し、捜査員3人を処分した。