【ニューヨーク時事】週末10日の欧米株式市場では、ギリシャ金融支援に向けた交渉が進展するとの期待から買いが先行し、株価は軒並み上昇した。ニューヨーク株式市場の優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時、前日終値比200ドル超高となった。

 午前11時5分現在、ダウは175.58ドル高の1万7724.20ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が61.19ポイント高の4983.59となった。

 取引終盤の英国のFT100種平均株価指数は前日終値比1.11%高、ドイツ株式主要30銘柄指数(DAX)は2.50%高、フランスのCAC40種指数は2.77%高。

 ギリシャは9日、欧州連合(EU)からの金融支援獲得に向けて、EU側に譲歩する内容の財政改革案を提出した。ギリシャとEUとの間で交渉が妥結するとの期待が高まる中、中国株も落ち着きを取り戻し、投資家らのリスク回避姿勢が後退。アジア、欧州株がほぼ全面高となり、米株にも買いが入った。