日欧EPA、非関税障壁議論=第11回会合終了

 【ブリュッセル時事】日本と欧州連合(EU)は10日、5日間の日程でブリュッセルで開いた経済連携協定(EPA)交渉の第11回会合を終えた。5月の日EU首脳協議で一致した年内の大筋合意に向けて、非関税障壁や特定地域の産品を示す名称を第三者が勝手に使用できないようにする「地理的表示」などの分野で、「これまでにも増して精力的な交渉」(日本側交渉関係者)が行われた。

 日本は、長嶺安政外務審議官(経済担当)が首席交渉官として出席。欧州委員会貿易総局のペトリチオーネ次長が交渉トップを務めるEU側と、市場アクセスや調達など幅広い分野で協議を重ねた。次回の交渉は、9月14日の週に東京で開催する方向で調整する。