日本に「ステルス資産」・・・忍者のごとく隠す実力=中国国営メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 中国国営通信社・新華社は7日「隠された日本の実力」と題する分析記事を掲載した。日本の「外から見えにくい真の力」には、海外における膨大な資産もあると主張した。

 記事は、戦後になり日本が手に入れた「国力向上の土台」として平和主義や法治主義、「所得倍増」などでまず国民を豊かにしたことを挙げた。国民については物質的に豊かになったことで、「精神的な豊かさ」も向上したとして、「日本人の高い民度」にもつながったとの考えを示した。

 日本経済については「停滞」と言われてはいるが、実際には着実に成長してきたと主張。いわる「空白の20年」も、日本の「煙幕」と主張した。

 日本の「目に見えにくい」実力を示す例として「海外資産の総額は本国資産の1.5倍以上」を挙げた。日本の企業・組織・個人が保有する外国の証券や債券、海外への直接投資、政府の外貨準備の合計は2012年末には前年同期比13.8%増の662兆円に達したと指摘。

 2013年以降は円安により、海外資産額が円建てでは押し上げられてしまうことになったが、記事は2014年末にも日本が保有する海外資産は前年同期比19%増の約945兆円、純資産額では13%増の約367兆円であり「日本は24年間連続で世界最大の債権国」と紹介。

 一方では、日本の対外負債は前年同期比23%増の約578兆円と指摘し、外国から日本への投資が増えているなど、日本を巡る資金の動きが極めて活発であることを強調した。

 記事は、日本の海外投資としては「資源の確保」も重視。戦前の日本は領土や勢力圏の拡大を目指したが、「方法の根本的変換」を迫られた戦後の日本は経済援助や技術援助を組み合わせる方式で資源国との関係を改善したと指摘。

 日本が確保した海外の資源供給地が本土の面積の10倍にも達したと「驚嘆」し、政府と企業、事業体が力を合わせて全世界規模かつ安定した「資源供給システム」を構築したとの見方を示した。

 記事は中国人について、「世界第2の経済体(国)になった」ことなどで、「うぬぼれ喜んでいる」と、自国民の“能天気さ”を強調すると同時に、日本は「忍者のごとく」自らを隠していると主張。十数年前から「経済が没落した」と泣き嘆いているのは「陰謀」であり、日本は自らが必要と判断した際には「相手の不意を打つ奇襲」をする国と決めつけた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)