億万長者になりたい人のための貯蓄方法5つ | ニコニコニュース

Lifehacker

Inc.:起業家を目指す人に朗報です。最近の調査によると、億万長者の大半は、たった1代で財を成しており、彼らがここ20年で稼いだ金額は3.6兆ドル(約439兆円)にものぼるそうです。

金融サービス会社UBSとプロフェッショナルサービス会社Price Waterhouse Coopers(PWC)による2015年のビリオネアリポートで、過去19年間にわたり1,300人の億万長者を対象として調査を実施した結果、いくつかの興味深い特性が見えてきました。たとえば、66%の億万長者は自分で富を成した、いわば1代目だそうです。

そして、米国では技術者の億万長者が急増しており、経済界の出身者が30%ともっとも多いものの、技術畑の出身者も27%と、すぐ後ろに続いています。また、ヨーロッパの億万長者が減ってきている一方で、アジアの億万長者、特に実業家が米国に次いで2番目に多くなってきていることも注目すべき点です。

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彼らには、ずばぬけた経済的判断力があるのでしょう。億万長者というものは、計算し尽くした上でリスクを負う、抜け目の無い投資家で、自分の財産を守るとなると特にその力を発揮します。

調査結果から見えてきた、彼らの特筆すべき貯蓄方法をいくつか紹介します。結局のところ、お金は蓄えるだけではダメで、良い経済的習慣を身に着けておかなければなりません。

1. 大学教育に投資する

大学中退(もしくは初めから行かない)がお約束の経歴にも思えますが、今回の調査では1代で財を成す人の82%が大学の学位を持っていることが明らかになりました。

自分で財を成した億万長者の23%が、30歳になる前に事業を立ち上げているものの、約半数はその前に大手企業に勤めており、多くの人はそれなりの高等教育を受けないと、職につくことが難しい業種でした。

2. 公開市場で賭けに出る

起業家から億万長者になった人たちの多くは、ある程度の成功を収めると会社を上場させ、自己保有株を定期的に売却しては他社の株式を取得し、投資を分散させることで富を確実なものにしていきました。そうして、幅広く投資することによって、下げ相場でも資金を守れたのです。

3. 慈善事業に還元する

現代の億万長者は今までになく寛大で、20世紀初頭、ロックフェラーやカーネギーが財団を立ち上げた「大好況時代」よりも慈善事業が盛んになるとUSBは予測しています。たとえば、ビルゲイツによる寄付プラットフォーム「Giving Pledge」は、単体で100人以上の億万長者を集め、それぞれが教育や芸術といった分野に財産の50%ほどを差し出しているのです。

正しい慈善事業への寄付には、当然、気前の良い減税がついてきます。

4. ファミリーオフィスを活用する

財産は稼ぐのも難しいですが、保有し続けるのも難しいものです。多くの億万長者はファミリーオフィス、もしくは富裕層向けの財産管理会社を活用する傾向にあります。従来の財務顧問は遺言状や節税対策などの小さな案件を担っているのですが、ファミリーオフィスは会社全体に対して幅広い金融アドバイスを提供してくれます。

5. プロの財産管理者になる

事業売却後、創始者である億万長者はたいてい、金融系投資家、ポートフォリオ投資家またはシリアルアントレプレナー(連続起業家)のいずれかの道を進むようです。60%が金融系投資家として、完全に事業からは足を洗い、財産管理に集中します。23%は立ち上げた会社の主要投資家として活動するものの、日々の事業には携わらないポートフォリオ投資家となります。これらとは対照的に、新たに事業を起こす億万長者が17%います。

5 Money-Saving Habits of Today's Self-Made Billionaires | Inc.

Zoe Henry(訳:コニャック
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