タカタ製エアバッグの欠陥問題で、ホンダは9日、新たに163万479台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。一連の問題で国内のリコール台数は、12社で計約947万台に膨らんだ。

 国交省によると、ホンダが行ったサンプル調査で、ガス発生剤の密度が低下したエアバッグが見つかった。不具合の原因は分かっていないが、異常破裂する恐れがあるためリコールを決めた。

 対象は運転席エアバッグを搭載したフィットなど17車種(2007年1月〜11年12月製造)で、タイの現地法人が生産した車も含む。

 密度が低下したガス発生剤は、異常燃焼して破裂する恐れがあるという。いずれもメキシコの工場で生産されていた。