『ドラゴンネスト』かわいい顔してテクニカル! 獣人少女マキナが実装される7月アップデート詳細と今後の展開に迫る! | ニコニコニュース

ファミ通.com

文・取材:編集部 ミス・ユースケ

●獣人少女の実装で6年目の狼煙を上げる

 2015年7月22日、NHN PlayArt(ハンゲーム)はPC用オンラインアクションRPG『ドラゴンネスト』において大型アップデートを実施し、新キャラクター“マキナ”を実装する。

 正式サービスから5年を迎え、6年目の夏は“再始動”を掲げている本作。マキナ実装と同時に新サーバーのオープンも予定しており、今夏の動きがひとつの転機となるのは間違いなさそうだ。マキナの特性や今後の展開について、運営チームの山本高勝氏に話を伺った。

【画像31点】「『ドラゴンネスト』かわいい顔してテクニカル! 獣人少女マキナが実装される7月アップデート詳細と今後の展開に迫る!」をファミ通.comで読む(※画像などが全てある完全版です)

●かわいい顔してテクニカル! 義手の獣人少女・マキナ

 マキナは巨大な機械義手(ナックルギア)を駆使して戦う獣人族の少女。彼女が生まれ育ったロータスマーシュ地方のクリタという村は隕石によって壊滅状態になってしまった。そのときに負傷した右腕をプロフェッサーK(※)によって改造された彼女は、自身の腕の治療とクリタの再建を目指して人間世界を旅している、という設定だ。

(※プロフェッサーK:2012年7月に実装されたダンジョンのボスで、マッドサイエンティスト。まさかこんな形で物語に絡んでくるとは。)

 マキナは接近戦を得意としており、1次転職でパトロナになると体術を活かしたスキルが増加する。キーとなるのは“ギアステップ”という分類のスキル。これが始動技になっていて、派生でどんどんスキルを発動できる。

 “コマンド強化”に分類されるスキルはギアステップ後に使うと性能が向上。スキルをつなぐと爆発的な攻撃力を発揮するほか、スキル連携で溜まる“スチーム”を解放すれば戦闘能力はさらにアップする。パーティーメンバーに効果を発揮するスキルや自分用の回復スキルも習得できるため、タンカー的な役割を果たせるのだ。

 また、基本職のマキナはパッシブスキルの多さも特徴のひとつ。本作におけるパッシブスキルは、スロットには登録せずに使用するものを指す(いわゆる起き上がり攻撃や回避行動もパッシブスキルの一種)。一瞬で敵に接近する“ダッキング”や低空ジャンプの“フライバイ”などを活用すれば、フィールド内を縦横無尽に駆け巡れるのだ。

【パーティープレイで便利なスキル】


◇オーバーハウル:防御力の一定比率分の物理攻撃力上昇
◇ビヨンドザウォール:ひとりにバリアを張る
◇マンツーマン:パーティーメンバーが受けたダメージを肩代わりする
◇エアーシャビング:敵の攻撃を防御し、成功時にヒールエリアを生成する

■2次転職・ルイーナ(攻撃型)

 ルイーナはパトロナの攻撃能力をさらに強化した純粋な物理アタッカー。

 ギアステップからの連続攻撃で得られる恩恵がさらに大きくなり、しかも敵の防御力を無視して攻撃できるスキルを習得できるため、硬い敵にはめっぽう強い。パーティープレイで役立つスキルを追加で覚えることはないが、ルイーナにとって、瞬時に敵を倒すことこそが、パーティーへの貢献なのだ。

■2次転職・ガルディアナ(防御型)

 防御系とパーティープレイ時の補助能力をさらに伸ばしたのがガルディアナだ。

 敵の注意を引き付ける“タウンティングブロー”によってタンカーとしての能力が一気に向上。ギアステップ発動時に防御能力が強化される特性も備えており、敵を攻撃しつつ仲間を守ることもできる。敵の攻撃を避けることをしたタンカーと考えるとわかりやすい。

 山本氏から解説を受けた後、少しだけプレイさせてもらった。感想は“めちゃくちゃやり応えのあるキャラクター。あと、インナーがかわいい”だった。アクティブスキルを連発するだけでもそれなりに戦えるのだが、本領は1対1での絶え間ない連続攻撃にある。

 移動系のスキルが多く、通常攻撃・特殊攻撃・ジャンプの使い分けで別のスキルが追加派生する。クールタイムが大幅に減少する組み合わせもあるので、ずっと高速移動しっぱなし、ということもできる。その場では使いこなせなかったのだが、3つくらいつなげると超かっこいいことだけはわかった。

■スキル発動順


【フットストンプ】→【ビヨンドザウォール】→【オーバーヒート】→【キドニーブローEX】→【タウンティングブロー】→【フロースルー】→【ダッキング】→【ラリアット】→【エルボーアタック→ボディーチェック】→【フライバイ→レトロチャージ】→【エアージャビングEX】

●わかりにくい部分をよりシンプルにまとめる7月アップデート

 7月のアップデートでは“キャラ育成のしやすさ”を前面に出した各種の調整が加えられる。代表例が経験値テーブルの変更だ。レベル80までに必要な経験値が大幅に減る(およそ半分に!)、獲得経験値もアップするため、さくさくレベルを上げられるようになる。

 また、全ステージのドロップアイテムが変更される。あまり使われないアイテムは削除され、新規のレア/エピック等級装備が登場。さらに、ステージクリア後の宝箱からは自分のキャラクターに合った装備のみを入手可能になる。

<ドロップしなくなるアイテム>


既存マジック/レア/エピック装備、マジック紋章、ノーマルタリスマン、レア竜珠、オニキスを削除(強化などに使うアイテムはアルテウムに統一)

 なお、新規装備には基本性能が高く、強化時の性能の上昇値が低いという特性がある。強化の成功率は高めだ。強化値の影響を受けにくくなるため、「武器の強化段階が低くてパーティーメンバーに迷惑をかける」なんてことが減りそうだ。

 ステージの難易度選択はノーマル/マスター/アビスの3種類のみになり、アビスはそのときのレベル帯の最高難度のダンジョンでだけ選べるようになる。通常はノーマル、経験値がほしいときはマスター、いい装備がほしいときはアビスといった感じで使い分ければオーケー。いままでは難易度の種類が多くて複雑に感じることもあったが、今後はとてもわかりやすくなる。

【師弟レベル別報酬の修正】


師匠、弟子のレベルアップによる報酬を調整。

【料理関連の調整】


料理を作った時の取得経験値を上方修正。制作所要時間は8秒から3秒に短縮。

【マップ上で不必要なNPCを表示しない機能追加】


商店やクエストといった機能を持っていないNPCが、Mキーで開いたマップ上では非表示に。ミニマップ上には表示される。

【ミッション・称号の調整】


ステージの簡略化に合わせてミッションや称号を整理。

【ユニーク/レジェンドウロコのスタック数上方修正】


ユニーク/レジェンド等級のウロコ(素材アイテム)のスタック数が100個に。

 今回のアップデートでは、新規ユーザーが混乱しやすかった部分を極力減らしているようだ。長く続いているタイトルは、メインコンテンツが高レベル帯に集中する傾向にある。いちばん遊んでほしい部分に少しでも早く到達してもらうため、シンプルに、わかりやすく、レベルは上がりやすく。増加するコンテンツ量とは反比例するように、『ドラゴンネスト』はシャープで遊びやすいゲームに成長していくのだ。

●2015年12月までのロードマップを少しだけ

 マキナの体験プレイを終えた後、今後のロードマップも少しだけ説明してもらった。スケジュールは仮なので、変更の可能性は大いにあります。

【8月】


大型アップデートを実施し、Lv90キャップが開放。ネスト(高難度ダンジョン)もふたつ追加予定。装備や育成関連の調整も含めて、今夏のアップデートが完成する。

【9月以降】


◇8月実装のネストのハードコアモード
◇サーヴァントキャラクターをおつかいに出して一定時間後に何かを持ち帰るようなシステムを実装予定
◇Lv90のダンジョンに対して、アビス以上の難度にチャレンジしたい人向けのモードを準備中。通常の難易度調整とは別のアプローチらしい
◇ランブルモードの拡張版のようなPvPコンテンツ
◇新規ネストもひとつ追加予定
◇竜珠自体の強化やカンスト後の成長要素も企画中
◇どんどん階層を進んで行くサバイバルモード的なモードを実装予定
◇PvPモードを改善予定
◇2014年10月に登場した“魔物封紙”を使い、簡単なカードバトルのようなものを楽しめるようになる予定