野沢雅子「声優と言われるのが嫌だった」肩身が狭かった劇団時代 | ニコニコニュース

野沢雅子、劇団時代のエピソードを回想 クランクイン!
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 NHK Eテレにて放送中の人形劇『ざわざわ森のがんこちゃん』で、声の出演を務める野沢雅子が10日、NHKの情報番組『あさイチ』に登場。野沢は劇団時代から、これまで行ってきたアフレコにまつわるエピソードなどを語った。

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 大ヒットアニメ『ドラゴンボール』の孫悟空や、『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎など、数々のメインキャラクターを演じてきた野沢。その中でも特に異色の役柄となったのが、“セリフがない”という役柄に興味を持ってオーディションを受け、見事合格した『あらいぐまラスカル』のラスカル役だ。

 収録の前に、あらいぐまの鳴き声がわからず「動物園に調べに行ったんですけど、鳴かなかったんですよ」と、困りはてた過去を明かし、「当時『野生の王国』っていうテレビ番組があって、たまたまその番組でアライグマが一瞬鳴いた姿が流れたんです。その時の様子をインプットしてアテレコに臨みました」と、名作の裏側に隠された役作りのエピソードを語る。

 また、かつては劇団の女優として活躍していた野沢は、まだ声優という仕事が認められない中で「声優と言われるのが嫌だった」と振り返る。「劇団の収入を支えるためにやっていたのに、肩身の狭い思いをしながらやっていました」と当時の思いを明かす。

 さらに、当時のエピソードとして、とあるぬいぐるみショーの話に。「ある日、デパートの屋上で『ゲゲゲの鬼太郎』ショーが行われたのですが、鬼太郎のぬいぐるみの頭の部分を渡されて、かぶって喋れって言われました」と驚きの経験談を披露。「“こんなものを付けて、しゃべれるわけないじゃないですか!”って反論していましたね」と、まだイベントが浸透していなかった頃を懐かしそうに振り返った。